「求める心 応える教育」~啐啄同時~大分県教育の正常化を目指す教職員団体 大分県公立高等学校教職員組合

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執行委員長より

2017年06月20日

第56回定期大会挨拶

私は、皆様方のご信任をいただき、執行委員長4期目を迎えました中村でございます。4期目となる本年度は、松下幸之助が残した言葉「「一人の目覚めが百人に及び、百人の目覚めは千人に及び、千人の目覚めは社会全体に及ぶ」を胸に刻み、公高教の活動が子供たちの明るい未来を拓く一端を担うのだという強い気概を持って、職務に励んで参りますので、皆様方の変わらぬご支援ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

本日は、ご来賓として、大分県教育長・工藤利明様、全日本教職員連盟委員長・郡司隆文様はじめ多くの国会議員、県議会議員、市議会議員の皆様、また、平素から我々の活動にご理解とご協力をいただいております関係諸団体の代表の方々のご臨席を賜り、第56回定期大会をかくも盛大に開催できますことを、組合員一同、心からお礼申し上げます。

公高教は、本年度、「美しい日本人の心を育てる」を基本理念に掲げる全日本教職員連盟に加盟いたしました。これまで一貫して、全国組織に属さず、独自の道を歩んで参りましたが、同じ志を持つ全日本教職員連盟への加盟は、公高教にとって、歴史的な変換と言っても過言ではありません。この度の全国組織への加盟を契機に、教育に責任持つ良識ある教職員団体として、我が国の教育の振興・発展、正常化に向けた歩みをこれまで以上に力強く進めていく所存です。今後も「求める心 応える教育」をスローガンに掲げ、教育専門職として、その職責の重大さを自覚し、「美しい日本人の心を育てる」教育の実践に努めて参ります。

 

近年、情報化やグローバル化といった社会的変化が、私たちの予測を超えて加速度的に進展するようになっています。第4次産業革命ともいわれる、進化した人工知能が様々な判断を行い、身近な物の働きをインターネット経由で最適化する時代の到来が、社会や生活を大きく変えていくとの予測がなされています。社会の変化は加速度を増し、複雑で予測困難となってきており、どのような職業や人生を選択するにかかかわらず、全ての子供たちの生き方に影響を及ぼすものとなっています。

 

文部科学省は社会の構造的変化の中で、持続可能な社会の担い手である子供たちが自立して時代を担うために必要な力を育むため、本年3月、幼稚園教育要領及び小・中学校学習指導要領を改正する告示を行いました。今回の改訂は、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を共有し、社会と連携・協働しながら、未来の創り手となるために必要な資質・能力を育む「社会に開かれた教育課程」の実現、「主体的・対話的で深い学び」の充実に向けた「カリキュラムマネジメントの確立」等、新たな学校指導体制の構築を目指しています。

 

6月1日、政府の教育再生実行会議は、第10次提言「自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子供を育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上」を取りまとめました。全ての子供たちが夢と志に向かって頑張ることができる国を創るには、学校、家庭、地域がそれぞれの役割と責任を自覚し、社会全体で子供を育むことが必要不可欠です。「人づくりは国づくり」です。「人づくり」の最前線は、家庭にあり、学校にあります。

 

しかしながら、4月28日、文部科学省が公表した平成28年度の小中学校の教員勤務実態調査の速報値から教員の常態的な超過勤務の実態がより明らかになり、教師の多忙化が頂点に達しようとしています。教育の質の向上や様々な教育課題への対応が求められる中、教師の長時間勤務に支えられている教育現場の現状は既に限界に来ており、教師の業務負担の軽減は喫緊の課題です。

 

第10次提言には、「学校の教育力の向上のための教師の働き方改革」の方策として、教師の質・量を十分に確保した上で、「教師が本来行うべき教育に関する業務に集中できる環境を整え、学校現場の教育力を強化する」「 教師が担うべき業務を精選・明確化することを通じ、教師の負担軽減に向けた教師の働き方改革を実質的かつ着実に実行する」と述べています。これまでになく、教師の働き方にスポットを当て、期待の持てる内容となっていますが、学校現場においては、責任をもって授業を行える教育専門職である教員の拡充が図られなければ実質的な教員の業務改善にはつながりません。体制整備とそれを裏付する財源確保といったハード面とソフト面が一体となって機能してはじめて本提言は実効あるものとなると考えます。

 

国や県が進める教育制度改革は、教育環境・勤務条件の整備や各種事業のスクラップアンドビルドを進めない限り、多忙な学校現場の負担が更に増えることとなり、実情に合った制度整備とはなりません。教育制度改革が子供たちの明るい未来を拓く意義あるものとして実行されていくためには、子供たちの現状と学校現場の実態を詳細に把握している我々現場教職員の声を国や県へ届けていくことが重要となります。公高教は今後も良識ある教職員団体として、その役割を果たして参ります。

 

公高教は、本年度結成48周年を迎えます。来る50周年に向け、組合員そして一般社会からの期待に応える教職員団体へと組織改革を図るため、本年度の重点方針として、「期待に応える組織の確立~次世代につなぐ~」を掲げました。昨年度策定した「期待に応える組織の創造に向けたプラン」に沿って、激動する時代の中で、柔軟な発想のもと、次世代につなげる「しなやかな組織づくり」を進めていく所存です。本日、ご臨席の皆様には、更なるご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

結びになりますが、運動方針を決定するにあたり、活発な議論が行われ、公高教の活動が意義あるものとなります様皆様にお願い申し上げ、大会の挨拶といたします。

 
「求める心 答える教育」大分県公立高等学校教職員組合

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